Friday, March 04, 2011

《生命は》 吉野弘


剛看了《空氣人形》,電影引用一首日文詩。喜歡,感動
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《生命》 吉野弘作

生命無法以自身之力創造自己
好比花的繁殖需要昆蟲與微風的造訪
生命是殘缺的 我們卻因他者的存在而得以圓滿


世界也許就是所有他者的總和
人卻對此毫無自覺 也從未被告之


我們是散落各地的種子 彼此有著冷漠的距離
只是就算再零落蕭疏 世界還是因此被搭建起來


綻放的花 近看卻有花虻這樣的他者存在
在光線的纏繞中飛舞


曾幾何時 我成了誰的花虻
曾幾何時 你成了圓滿我的微風


《生命は》 吉野弘

生命は
自分自身で完結できないように
つくられているらしい
花も
めしべとおしべが揃っているだけでは
不充分で
虫や風が訪れて
めしべとおしべを仲立ちする

生命はすべて
そのなかに欠如を抱き
それを他者から満たしてもらうのだ

世界は多分
他者の総和
しかし
互いに
欠如を満たすなどとは
知りもせず
知らされもせず
ばらまかれている者同士
無関心でいられる間柄
ときに
うとましく思えることさも許されている間柄
そのように
世界がゆるやかに構成されているのは
なぜ?

花が咲いている
すぐ近くまで
虻の姿をした他者が
光りをまとって飛んできている

私も あるとき
誰かのための虻だったろう
あなたも あるとき
私のための風だったかもしれない